【緊急告知】krpanoのGoogleMapsプラグインが利用停止になりました(代替は「OpenStreetMap」で!)
先週末に衝撃の事実が発覚して確認作業をしている真っ最中に「パノラマニア,ストア」の方で注文があり、お客様には大慌てで受注ペンディングと代替案を提示し、ストア側では速攻でリストから外して、新着情報欄に出荷停止の告知を出しました(←いまココ)。
で、このブログで詳細をお伝えしようと多方面の情報を漁って確認作業を行っていたら、なんだかとっても大事になっていました。
...というワケで、今日は、Flashがどんどん虐げられているよ、というお話。
krpanoやPanotourProで作るヴァーチャルツアーコンテンツの中にGoogleマップを埋め込むことが出来るのは、このブログの読者ならご存知の方も多いと思います。
使い方の例は...手っ取り早く作れるPanotourProの標準UIは、こんな感じでした。ボクが作ったサンプルをご覧頂きましょうか。

■ IKEA3畳エキシビジョン VirtualTour ( design studio "PENCIL" )
http://vr-express.com/ikea/
昨年夏に撮っていた3畳エキシビジョンのヴァーチャルツアーコンテンツですが、こんな風に実装できます。
Googleのサイトから自分がアップロードするドメインに対して無料で付与されるAPIキーを取得して、PanotourProの「プロジェクトプロパティ」タブの「エキストラ」タブにある「Panotourマップ」プルダウンメニューを選択して出てくる画面中の「キー」に先ほど取得したキーをコピー&ペーストすると、実装することが出来ます。メチャクチャ簡単でしょ!(笑)
さて問題は、そのAPIキーを配布しているGoogleのサイトです。下記のURLからアクセスが可能です。
□ Sign Up for the Google Maps API - Google Maps API Family - Google Code
http://code.google.com/intl/ja/apis/maps/signup.html
以前はココからAPIキーを取得して、あの長ったらしいコード(86文字あります!)を取得する必要があったのですが、今はどこにも取得できそうな部分はありません。
そうです、Googleは昨年の秋に、GoogleMapsの様々な改編を行い、その一番大きかったのが、従来のAPIを踏襲しつつ大幅に機能アップを加えた「Google Maps JavaScript API v3」を導入したことです。また更には、GoogleEarthAPIを不要にすることで、Web版GoogleEarthのマッシュアップがより簡単になりました。
そしてその見返りに、「Google Maps JavaScript API v2」と「Google Maps API for Flash」が廃止されたのです。
とは言え、今まで使っている人は従来通り見ることが出来ます(なので、上のサンプルもご覧頂くことが出来るのです)。がしかし、新規でAPIを使って開発を行うことは、もはや出来なくなってしまいました。
ココまではGoogleの話ですが、ココからはボクらパノラマ屋にとって重要なお話。
上のサンプルのようなGoogleマップのパノラマVRコンテンツ内の実装は、実は「Google Maps API for Flash」を元に開発されたkrpanoの「GoogleMapsプラグイン」によって実現していました。しかし、今回の「Google Maps API for Flash」の廃止により、新規APIキーが取得できない以上、このプラグインは無用の長物となってしまいます。勿論、このプラグイン開発環境であるAS3SourceCodeも、利用しても意味がありません。
これを知ったのは、先週の金曜日。Kolorのフォーラムサイトからでした。
□ Kolor Forums | Autopano & Panotour help, Panogear, Merlin / Orion / API KEY Google
実際、krpanoのサイト内では、購入不可になっています。
□ krpano.com - Plugins - Google Maps
- The krpano Google Maps Plugin is currently not available for purchase!(「krpano Google Maps Plugin」は現在、購入不可になっています)
- Google has stopped the delivering / registration of new API keys for the Google Maps Flash API. Old keys are still working, but it's not possible to get new keys for new domains.(Googleは「Google Maps Flash API」のための新しいAPIキーの登録と付与を停止しています。古いキーはまだ利用出来ますが、新しいドメインに対して新しいキーを取得することは出来ません。)
- So until there is solution the purchase possibility of the plugin is paused.(なので解決策が出てくるまで、プラグインの購入は一時停止いたします。)
とあります。非常に残念な結果ですね...とは言え、このGoogleマッププラグインはiPhoneやiPadなどのiOSデバイスで見られなかったので、非常に"残念"なプラグインであったことも事実です。AJAXを牽引してきた旗振り役とも言えるGoogleマップが原点回帰したのが「Google Maps JavaScript API v3」であるならば、Flash版の廃止は時代の流れを読み切りつつ、自分たちの長所をより伸ばせる環境にシフトしたと言えるでしょう。真っ当な判断だと思います。
で、困ったのが、ボクらパノラマ屋。せっかく、ヴァーチャルツアーのツアースポットにGoogleマップが使えて、超便利だったんですが、何か他に代替案が無いものなんでしょうかねぇ...って、実はあるんです。
krpano純正ではなく、その商用GUIフロントエンドの「PanotourPro」は、Googleマップ以外の利用法を提示してくれています。
そこでGoogleマップ以外に使うマップサービスが「OpenStreetMap」です。
□ OpenStreetMap
http://www.openstreetmap.org/
その名の通り、オープンソースの地図情報サービスです。但しその膨大な情報が既にリアルタイムで埋まって行くほど、非常に多くの情報が詰まっています。ぜひご覧下さい。
OpenStreetMap(略称「OSM」)について詳しくは、オフィシャルのWikiサイトをご覧下さい。日本語でも非常に丁寧に書かれています。
□ JA:Main Page - OpenStreetMap Wiki
http://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:Main_Page
さらに日本では非常に多くの関係者が活発な活動を行っていて、非常に精密な地図情報を構築し続けています。

□ OpenStreetMap Japan | 自由な地図をみんなの手に/The Free Wiki World Map
http://www.openstreetmap.jp/
この日本版の任意団体の主要メンバーの中には、このブログでも何度かご登場いただいた「MAPconcierge」の古橋大地さんも参加されていて、地図情報だけでなくGigaPanをはじめとしたパノラマVR情報にも非常に明るく、今後のOSMのまさに"道筋"を知っている方だと言えるでしょう。頼もしい限りです(笑)
さて、そんなOSMをどうやってPanotourProで使うのか?
今のところ、急場しのぎなので、ちょっとだけ面倒なプロセスが必要です。その方法も、先に挙げたKolorのフォーラムの1ページの下の方に載っていました。
(KolorはPanotourの開発時に、Google以外のマップサービスの実装を最初から念頭に置いて開発していたのでしょうか?...どうでしょうかね?)
その方法を、下記に挙げておきます。
- PanotourProの「プロジェクトプロパティ」タブの「エキストラ」タブにある「Panotourマップ」プルダウンメニューを選択します。
- 「利用可能」オプションにチェックを付けます。
- 「キー」のところは、何でもイイので、文字を打ち込みます(「000」とかで良いです)。
- 他のオプション(レーダー実装や表示など)を調整します。
- 「キー」に打ち込んだ文字を"全て"削除します。空白にすると、他のオプションがチェックが付いたままグレーアウトすると思います。再調整する場合は、面倒ですが、キーになにか文字を打ち込んで、ビルド前に消去して下さい。
- この状態でツアーをビルドして下さい。
恐らく今後のPanotourProは、OSMを使用していくことになるのだと思いますので、次のバージョンアップですぐに対応してくれると思います。
(何せiBook対応が、メチャクチャ早かったですからね〜)
さぁ、今後はGoogleに気兼ねすること無く、おもいっきり地図情報をパノラマVRコンテンツに載せることが出来ます。どんどん利用しましょうね!
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