いよいよ明日に迫ってまいりました「QTVR Diary -OFFLINE- vol.9」ですが、まだ連載のネタが残っています。あとはサクっと紹介するだけのモノなので、サーっと流して、本番を迎えることにしましょう(だって、プレゼン資料、今から作るんやもン!)
本日ご紹介するのは、今までのアプリとはちょっと異質です。
西オーストラリア大学の先生が、自身のプロジェクトとしてiPhoneアプリを開発し、それをAppStoreで公開している、というものです。

■ Paul Bourke - Personal Pages
http://local.wasp.uwa.edu.au/~pbourke/
よほどアジアが好きなのか...日本語・中国語・韓国語で自分の名前を紹介してますヨ!(笑
詳細はよく分かりませんが、サイトを見てみると、写真/映像の立体投影では有名な研究をされてる方のようですね。
ディスプレイ上に仮想の実写3D空間を構築することに"イノチを懸ける"感がとっても滲み出ていて、ちょっぴりカッコイイです。なんとなぁくですが、UCLのアンディ・ハドソン・スミス博士をちょっと彷彿とさせますね(笑
実写3D投影のメディア研究の果てにiPhoneに行き着くのは、かなり必然性が感じられます。実際のiPhoneアプリ制作プロジェクトページはこちら。
■ iPhone and iPodTouch projects
http://local.wasp.uwa.edu.au/~pbourke/exhibition/iPhone/index.html
Paul Bourke氏のiPhoneアプリは、下記からダウンロードできます。
iPhoneの中身がそのまんまMacOS Xであり、3DCGのオープンプラットフォーム「OpenGL」がOSレベルで搭載されているワケですから、実装実験するのに敷居は高くありません。むしろ、ゲームデバイスのような制約が無い分、いろんな可能性を秘めているのが、このiPhoneという環境なのではないでしょうか?


全方位パノラマ画像(EqirectaugularImage)をOpenGLを介して6面立方体に変換して全方位立体空間を作ることは、計算上問題がありません。これを使ったアプリが、最初の「ASKAPArama」ですね。オーストラリアのSKA(電波干渉計)パスファインダー施設を、4枚の高解像度パノラマムービーにしたそうですが...。
余りの単純さに、声が出ません。とりあえず"載せました"的要素が強いアプリです。
ダウンロードするほどのものでもありません。



その次、南極大陸にあるオーストラリア観測隊のモーソン基地の風景を、3DCGで再現した基地の外殻に、グーグルアースでお馴染みのパノラマスフィアで実写全方位パノラマで見せた、疑似ウォークスルー的なコンテンツ「MawsonsHut」です。単純に面白いです。特に屋外の背景に実写を使っているので、3DCGの時もかなりリアルに見えます。





最後は、「EON」といううバーチャルツアーアプリ。ユネスコが制定するアジア太平洋遺産(世界遺産の次、ぐらいか?)に指定されたインドの「Ahhichatragarh, The Fort of Nagaur」という大マハラジャの豪邸の遺跡を、音付きでバーチャルツアーするアプリです。パノラマスフィアがパースが利いた円を描いて奥から手前にスクロールしていき、球体に入ると独特のインターフェイスでなかを回遊することが出来ます。しかも音が付いているので、非常にオリエンタルな雰囲気が漂っていて、なんだかお香の匂いさえしそうな程です。
さぁ、実際にどんな風に遊ぶのか、やってみました。映像でご覧下さい。
「ASKAPArama」はちょっと横に置いておいて。
「MawsonsHut」は操作も単純だし、やることはそんなに難しくないので、そこそこ遊べます。けど、余りに単純なので、すぐに飽きますけどね。
で、「EON」の方は、中に色々詰め込みすぎているのと、ソースのシェイプをしてないからか、とっても"堕ちやすい"です。AppStoreのレビューでも誰かが書いてますが、何するアプリか分からないのは良いとして、起動しようとしても全く正常に起動させられないのは、如何なものか...と。この辺は改良の余地が一杯あります...が、改良してくれるのかな?
この2つのアプリに共通しているのが、起動画面に出てくる「Made with Unity」の文字とマーク。

この「Unity」って何かというと、有償の3DCGゲームエンジンなんだそうな。ボク自身、全くゲームをしない輩なのでホントこの業界には明るくないんですが、かなり有名なシステムらしいですね。
(どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら、コメントフォローお願いします)
■ UNITY: Game Development Tool
http://unity3d.com/
・Unity Indie : $199.00
・Unity Pro : $1499.00
・Asset Server client license : $499.00
(Existing Unity 2.x Pro license required.)
・iPhone Basic : $399.00
(Existing Unity 2.x Indie or Pro license required. Unity iPhone is available on Mac OS X only)
・iPhone Advanced : $1499.00
(Existing Unity 2.x Pro license required. Unity iPhone is available on Mac OS X only)
思ったほど高額じゃないですね。
OpenGLベースの3Dゲーム開発環境ということで、今後この手のバーチャルツアー系コンテンツなんかは、Unityでもっと簡単に開発され、リリースも増えてくるかもしれません。
そういうテストケースとして、この2つのアプリは非常に価値があったなぁと、ボク的には感じます。
ただ、人に薦められるかというと...ま、★の数で、判断して下さい(苦笑
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