Field of View (FOV:視野角/画角)を計算するソフト2種

パノラマ用撮影を行う時、レンズの種類と焦点距離によって撮影枚数が決まります。
これには、レンズの「Field of View(視野角or画角)」と呼ばれる数値が非常に大切になってきます。
パノラマ用撮影のキモは、隣り合う写真が約1/4〜1/3程度重なる合うように撮ると良いとされています。
その時、例えばレンズのFOVが120°だとすると、両隣に30°重なる部分が出来るので、ちょうど4枚の撮影で水平360°を撮影することが出来ます。
(下図参照)

但しこれはとっても単純な例で、焦点距離が長くなればなるほどFOVは狭くなるので、撮影枚数が多くなりますが、その枚数を計算するのはとても面倒です。
しかも写真は長方形に撮られますので、その長辺と短辺のFOVは当然違います(Vertical HoV:垂直画角 / Holizontal HoV:水平画角)。
これらを簡単に計算するのが、今日ご紹介するソフトです。


まず最初は、Excelによる自動計算シートから。
アラスカ大学フェアバンクス校の地理学の教授のMatt Nolan博士は、取材研究の撮影データを多数のQTVRに収めています。
そんなNolan博士がパノラマ撮影時のカメラセッティングのFoV計算を自動化するExcelシートを作成し、公開しています。


Matt's panorama calculator
http://www.uaf.edu/water/faculty/nolan/temp/panocalculator/

一般レンズ(魚眼レンズ除く)の焦点距離別にFOVや撮影枚数などがチャート化されていて、超高解像度パノラマ撮影時のレンズの決定に役に立つ決定版です。
3枚のシートから成り、1枚目は「fovchart(画角表)」2枚目は「panorama calculator(パノラマ計算表)」3枚目は「panorama resolution(解像度表)」で構成されています。
魚眼レンズではなく、広角や標準などのレンズで超高解像度撮影する方、ぜひダウンロードしてみては如何ですか?
Nolan博士自身が、このチャートについてPanoramaToolsのメーリングリストにコメントしてます。ご興味を持たれた方はこちらもご覧下さい。

Matt's panorama calculator - matt_nolan_uaf - 2008-03-15 04:25
http://www.panotools.org/mailarchive/msg/64744


そして、次はアプリケーションです。
パノラマ作成ソフトの老舗ソフトハウス「Kekus DIGITAL」がFOV計算ソフト「fovCalculator」をリリースしています。


fovCalculator ver1.0.3 (フリーウェア)
http://www.kekus.com/software/fovcalculator.html

使い方はとっても簡単。
入力箇所は5カ所。

では、簡単に訳してみましょうか(なんか訳に抵抗が自分が怖いな)。
画面は1枚。構成は4段。上から順に見てみましょう。

■ 1段目
・Camera and lens data カメラ/レンズデータ
ここに自身のカメラとレンズのデータを入力します。
・Focal length [ ]mm レンズ焦点距離
・Focal length multiplier [ ] 焦点距離倍率
・Film/CCD width [ ]mm フィルム/CCDの横幅
・Film/CCD height [ ]mm フィルム/CCDの高さ

■ 2段目
Image field of view (degrees) 画像の画角(°)
1段目の数値を全て入力すると、自動的に数値が計算されます。一般レンズと魚眼レンズで数値が違いますので、2列に分けています。自分が使っている種類のレンズの方を見てください。
・Rectilinear (normal) 方形(一般的なレンズ)
・Fisheye 魚眼レンズ
・Landscape 横位置
・Portrait 縦位置
・Diagonal 対角位置

■ 3段目
Number of images required 撮影に必要な枚数
自分が撮影したい完成写真の画角や写真同士の重なり(オーバーラップ値)の割合を決めると、パノラマ撮影時に必要な枚数を計算します。
・Panorama field of view [ ]degrees パノラマ画角
撮影するパノラマが1周360°分あるのなら「360」と入力して下さい。
・Image overlap [ ]percent 画像重なり割合
隣り合う写真同士のオーバーラップ値を決めます。25〜30%の間で調整すると良いと思いますが、それよりも重なりが小さくなると、どれぐらい写真枚数が少なく済むのかを見ることも出来ます。ぜひ試してみてください。
・Rectilinear (normal) 方形(一般的なレンズ)
・Fisheye 魚眼レンズ
・Landscape 横位置
・Portrait 縦位置

■ 4段目
Image overlap (percent) 画像のオーバーラップ値(重なり割合)(%)
3段目のパノラマ画角(Panorama field of view)を入力しておいて、自分が撮影したい枚数を決めると、オーバーラップ値がパーセントで表示されます。撮影枚数が少ないと、オーバーラップ値がマイナス表示されます。この時は、その枚数では撮影できないことを示します。
・Rectilinear (normal) 方形(一般的なレンズ)
・Fisheye 魚眼レンズ
・Landscape 横位置
・Portrait 縦位置

自分が所有しているレンズを使うと、どのくらいの枚数で360°全方位パノラマが撮影できるのか、調べてみる機会にもなると思います。ぜひ一度、試してみては如何ですか?

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