テニスボール型撮影 〜全方位パノラマ用撮影の新方式
全方位パノラマ画像を作成するために使う写真の撮影方法は幾つもありますが、基本的には以下の3つに気をつけて、適正枚数を撮影して合成することになります。
- 撮影枚数は出来るだけ少なく
- 撮影画素を無駄無く
- 適度に絞って
ボクの場合、キスデジNでは
- SIGMA8mmF/4 or Peleng8mmF/3.5:
俯角10°×6枚(面倒なら4枚)+天面1枚(+底面1枚) - SIGMA15mmF/2.8:
仰角30°×8枚+俯角30°×8枚+天面1枚(+底面1枚)
で撮ります。これで全方位がカバーできて、解像度もフルスクリーンが可能なパノラマ画像を作成することができます。
しかしこのキスデジN+SIGMA8mmのセットで、4枚で全方位をカバーできる理論があります。
それが今回ご紹介する「テニスボール型撮影」です。
■ Philopod pitch variation
http://wiki.panotools.org/Philopod_pitch_variation
元々は、かなり古くからデジタルパノラマフォトの理論と実践を自身のウェブサイトで公開していたPhilippe "Philo" Hurbain氏が"発明"した手持ち撮影用の超簡単機材、通称「Philopod」を使った、デジタル一眼レフカメラの場合の撮影方法に対して編み出された方法のようです。


■ Shooting panoramas with a "virtual tripod"
http://www.philohome.com/tripod/shooting.htm
レンズのノーパララックスポイントの位置に当たる場所に紐をくくりつけ、その紐の端には位置を指せる錘りを付け、さらにカメラに水準器を付けておくと、手持ちでもカメラの回転中心を見当をつけて撮影することができます。Agno'sRingT+1脚撮影の手持ち版、って感じですね!
さて、せっかくの手持ち撮影ですから、出来るだけ少ない枚数で撮影を済ませたいですね。Philo氏はFC-E8を使って水平3枚で撮っていますが、フルスクリーンCubicVRに慣れてしまったボクらにとってはちょっと物足りない解像度です。
そこでデジタル一眼レフ+魚眼レンズにこの「Philopod」を装着し、出来るだけ少ない枚数で撮影するとなった時に考えだされたのが、このテニスボール型撮影のようです。
水平方向の撮影枚数は4枚。90°回転で撮影しています。そして交互に仰俯角10°の角度を付けます。PTGuiの「Image Parameters」に習って記述するなら、下記のようになります。
- Yaw(水平回転) 0°- Pitch(仰俯角) 10°- Roll(レンズ回転) 0°
- Yaw(水平回転) 90°- Pitch(仰俯角) -10°- Roll(レンズ回転) 0°
- Yaw(水平回転) 180°- Pitch(仰俯角) 10°- Roll(レンズ回転) 0°
- Yaw(水平回転) -90°- Pitch(仰俯角) -10°- Roll(レンズ回転) 0°
このように撮影すると、スティッチ用に変形させた後の写真の形状が、テニスボールのパーツのようになります。
ボク自身、水平回転撮影する際に俯角10°を付けることによって、底面撮影の面積が非常に少なくなりましたが、まさか仰角も与えるとは思いつきませんでした。
しかし通常のパノラママウント装着時の水平回転って、被写体が移動している時などは出来るだけサッサと回転させて撮影したりもしますので、90°回す毎に仰角の位置合わせをするのは大変面倒です。しかも仰俯角回転にはクリックストップ機能なんてありませんから、目見当で合わせなければなりません。
だからこそ、手持ち撮影の時に威力を発揮するのだと思います。
手持ちだったら仰俯角は思いのままですね。あとは水準器を最初から±10°に合うように2種類用意しておけば良いのですから、考えてみると意外と簡単なのかもしれません。
錘りを付けてパノラマ用写真の撮影をしてる手持ち派の方には、是非試していただきたい撮影方法です。
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