Gigapan:高精細パノラマ撮影用モーターマウント

昨日お話した超高精度パノラマ画像投稿サイト「GigaPan(BETA)」は如何でしたか?
NASAとGoogleという2大スポンサーを得て潤沢な資金に支えられ開発されるのは、サイトだけではありません。
これらの巨大画像を撮影するためのハードウェアまで開発しちゃったのです。

それが、本日ご紹介する「Gigapan」です。

Gigapan
CharmedLabs - Gigapan
http://www.charmedlabs.com/index.php?option=com_content&task=view&id=111

操作方法は百聞は一見にしかず、です。まずはご覧いただきましょう。

結構チープでしょ?(笑
でも簡単なプログラム撮影もできるし、何よりコンパクトなのが嬉しいじゃないですか?ただ、ノーダルポイントの調整まで気が回ってるのかなぁ?なんだかちょっと怪しいな...どうなんでしょうね?デジタル一眼レフカメラの使用も想定していないっぽいんですが、どうなんでしょ?

これの驚くところ、値段なんですよ。カメラを除くマウント一式が、何と$300ぐらいで提供されるようです(あくまでも“予定”だそうですが)。ホンマなんですかね?同じような機材が今まで数10万円〜百数十万円で売られていたので、にわかには信じ難いところです。

新しい情報等は逐次メールで送ってくれるそうです。ボクも早速メール登録しておきました。またフォーラムも開設していて、指定ページへの登録が済み次第活発な討論に参加することも出来ます。

どのくらの期間でリリースされるのかはわかりませんが、これからのニュースには目が離せませんね。

このニュースも「 物心 monogocoro ものごころ」からの引用です。

アイコンをクリックして、iPhoneで使えるパノラマアプリを体感しよう!
Panorama
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¥1,200-
★★★
Pano
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¥350-
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PanoLabo
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コメント(7)

> ただ、ノーダルポイントの調整まで気が回ってるのかなぁ?なんだかちょっと怪しいな...どうなんでしょうね?

50mm以上のレンズを使ったパノラマの場合、原理的にノーダルポイント(NPP)を合わせる必要はありません。

ハードはともかくとして、技術的にはかつてあったFlashPixの応用みたいな印象を受けます。
サーバーの負担、どうなんでしょう?

コンパクトデジカメを利用する敷居の低さは、パノラマ教信者を増やすに多大なる貢献を果たすと思いますが、う〜ん、ビミョーだ。

要するに、目的が違うんだものね。ま、いっか(笑)。

>冨士 俊雄さん江
いつもご助言ありがとうございます。
高精細画像の生成では、高倍率ズームによる多角撮影は必須ですね。そうなるとノーダルポイントよりも角度制御の精度の方が重要になり、ある程度の画質が見込まれるのならば、動作加重は出来る限り軽い方が良い...という見地に立つと、この機材のありようはアリなんでしょう。しかし乍ら自然や建造物などの“全く”動かない被写体ならいざ知らず、街中などの動態が頻発するところでは、まず“使えない”のではないかと思われます。
上下を無視して良いのなら、米Kaidan社の「EventCam」で充分ですしね。

でもまぁ、この安さはかなり魅力的です。GR DIGITALやCaplioGX100を着けて撮ったら、かなり良い感じの作品が作れるんやろなぁ...。

>sokada、。さん江
FlashPixって...懐かしいなぁ(苦笑
FlashPixは1枚のファイルの中に生データと低解像度のメタデータを同梱させてましたね。独自フォーマットだったので余り流通しませんでしたが、面白い概念でした。実際に触ったのは数回でしたが、そこそこ非力なマシンでも大容量ファイルがギュワンギュワン動くのにビビったりしましたよ。
GigaPanの表示がFlashで動くことから、技術的にはZoomifyと変わらないと思われます。どうなんでしょう?swfの逆コンパイル、誰かしないかな?(違法だけど)

でもGoogleとNASAが背後に居るんだったら、オープンソースで出て来ないですかね?そしたらメチャクチャ嬉しいんですが...(ってゆーか、AJAXでGoogleMAPと同じ処理したら出来るかも、ですよね)。

Gigapan、もし300ドルだったら買いますか?
ボク、買ってしまいそうです!(爆

> そうなるとノーダルポイントよりも角度制御の精度の方が重要になり、

 角度制御の精度なんか全く不要で、手回しで十分です。NPPを合わせる必要がなくなるのは、以下の二つの理由によります。

1. 望遠レンズを使う場合、隣り合った画像のなす角度aは小さくなる。ここでNPPのずれによる誤差D'は「2*D*sin(a/2)」で与えられるので、分割角度aが小さくなればD'も小さくなる(ここでD= 回転中心とNPPとの距離)。

2. NPPのずれによる誤差D'はカメラに近い物体で顕著になるが、そもそも望遠レンズを使った場合近くの物体はボケてしまうので、NPPのずれによる誤差を判別できない。


> ある程度の画質が見込まれるのならば、動作加重は出来る限り軽い方が良い...という見地に立つと、この機材のありようはアリなんでしょう。

 意味不明です。一般的に、画質(解像度)が高い機械ほど外乱(風による振動など)の影響を低減するため重く作る必要があります。


> しかし乍ら自然や建造物などの“全く”動かない被写体ならいざ知らず、街中などの動態が頻発するところでは、まず“使えない”のではないかと思われます。

 これも意味不明ですね。じゃあ「どのような機材や方法」なら街中などの動態が頻発するところでも「使える」のですか。

 一般的なスチルカメラを使ったパノラマ作成において、動態が頻発するところでつなぎ目の不整合を軽減する唯一の合理的な方法は「素早く撮る」ということです。そしてコンピュータによる自動制御はそのための有効な方法です。例えば、多くのカメラは毎秒3〜5コマで画像を撮影できますが、コンピュータ制御にすればシャッターの合間に架台を正確に回転させることができます。手回しでは絶対にできません。

 また、「自然や建造物などの“全く”動かない被写体」なんて書いてありますが、現在のギガパノラマは数千枚の画像を撮影するのに数時間の時間をかけているので、日照が無視できない程度に変化します。したがって、ギガパノラマを制作する際に撮影時間を短縮するためにコンピュータ制御にする、というのは必然なのです。

 ついでに書いておきますが、コンピュータ制御の架台は望遠レンズ専用のものではありません。円周魚眼を使った2枚合成法にでも、対角魚眼を使った6〜8枚合成法にでも使えますし、以下のような大きなメリットがあります。

1. 撮影時間を短縮することで、動体の変化を少なくできる。

2. 人間が行けない所でパノラマの自動撮影ができる。例えば高所、狭所、遠隔地など。

>冨士俊雄さん江
辛口ご返答、有り難う御座居ます。
(...キツイなぁ、いつも(苦笑))
「意味不明」は無いかな、と思いちょこっとだけ反論させて下さいね。

動体撮影をしたことがおありでしょうから、極端なことは承知でお話しますが、基本的にモーターでどれだけ早く回そうが、ステップ撮影する限りは動体の「ズレ」は起こってしまいます。この現象に於いては手回しでもモーターでも“条件”は同じです。冨士さんが仰る「素早く」がモーターで実現できると言っておられますが、それでもボクにとっては無視できないズレは生じていますので、このズレを無視したいがためのモータードライブの利用は意味が無いと思っています。

撮影後のスティッチ処理後の修正がその微妙なズレによって時間がかかるのならば、おもいきってズレた被写体を消せる状態まで待つ、などの方法をその場で“考えて”撮影する技量が要求されるのでは、と思うからです。そういう点に於いては手動回転によるステップ撮影は、動体撮影には必須だと思います。

ただこの話に関しては撮影者の要求する「絵」の作りによるものなので、どちらが正しくてどちらが間違っている、では無いと思います。冨士さんの仰る方法は“理想論”としてはアリで、ボクもそうなれば良いなぁと思うのですが、如何せん技術がそこまで追いついてないのかなぁ、それともボクが知らないだけなのかなぁ...(知ってても入手できる機材じゃないと思っていたりもしますし)。

次いで、軽さに関して言うと、高所撮影をしてると機材の重さは非常に重要です。重い方が“外乱(風による振動など)の影響”をモロに受けます。非常にシンドイです。手持ちではなくアルミ角材による3m程の撮影でもそうです。出来る限り軽いに越したことは有りません。
勿論、フットワークの軽さを売りにする報道系のパノラマを撮る場合にも、重装備は必要有りません。1脚+レンズリングなんて、余りに気軽で幾らでも撮れそうです。その辺りは作品の精度の要求レベルが個々で違うところから来る話でしょうね(こんな精度はガマンならん!なんていう冨士さんのお怒りの表情が目に浮かびますが)。
「三脚は出来るだけ頑丈に」「雲台は出来るだけ支持点を多く」「レンズを支えるカメラは出来るだけガッチリと」は基本ですが、それは一般解であり特殊な条件で撮影することが多いパノラマ撮影では、あり得ないことも多いです。冨士さんの機材もさんざん拝見しておりますが、非常に精巧且つ頑丈に出来てはいますが、ボク自身は汎用性を余り感じません...魅力的ではありますけど!(ガジェットとしては超
COOLですもんネっ!)

ボク自身、仕事で撮影する時は非常に重装備の撮影機材を使用していますが、それをボク自身が話さないのは、業界の拡大をこのブログのモットーとしてますので、精度云々よりも「気軽に面白く、そしてカッコイイ作品を作れる」ことの方が重要だと思っているからです。精度は機材によるものですが、それ以外の部分は“アイデアの選択肢”の幅&奥行だと考えていますので、出来る限りそれを広げられるブログでありたいなぁ、と思っています。

勿論、ボク自身はこの世界で銭を稼いでいますが全くの未熟者であることも自覚してます(自分の立ち位置ぐらいは知ってるつもりですが)。特に技術に関しては皆無と言っても良いのも自覚してますので、冨士さんのお話は耳が痛くなりつつも、恭しく素直に聞いているつもりです。
ですので、今後とも、お手柔らかにお願いします、ホンマに(笑)。


最後に

> 2. 人間が行けない所でパノラマの自動撮影ができる。例えば高所、狭所、遠隔地など。

これ、本当に賛成。年明けから凧パノラマを始めようと思ってるので、その時の自動回転機材って、実は地上でも使えるものなんですよね、多分。そうなると、やっぱり自動回転ばっかり使ってるような気がする。だって間違いなく“楽”なんやもん!...上でエラそうなコト言ってるのに、なんや、この気の変わり様は?(自滅

> 基本的にモーターでどれだけ早く回そうが、ステップ撮影する限りは動体の「ズレ」は起こってしまいます。この現象に於いては手回しでもモーターでも“条件”は同じです。

 それは「シャッタースピードをいくつにしても動体のボケは変わらない」と言っているのと同じです。たとえステップ撮影しなくても、必要な光量を得るための間シャッターを開ければ、動体は必ずボケます。しかし、ボケの量はシャッタースピードによって大きく変化します。

 ボケの量をコントロールするために最適なシャッタースピードを選択するのは写真の基礎であり、パノラマの場合はそのシャッタースピードが「二種類」存在するにすぎません。

 例えば最初期のカメラは手でシャッターを操作していましたから、最短露光時間は1秒とかでした。それに対して現在のカメラは1/1000秒以上の速度でシャッターを切れますし、もちろん1秒で切ることもできます。ここで、「動体の「ズレ」は必ず起こるのだからシャッタースピードを速くする必要などない」などと言う人がいるでしょうか。


> 撮影後のスティッチ処理後の修正がその微妙なズレによって時間がかかるのならば、おもいきってズレた被写体を消せる状態まで待つ、などの方法をその場で“考えて”撮影する技量が要求されるのでは、と思うからです。そういう点に於いては手動回転によるステップ撮影は、動体撮影には必須だと思います。

 この項で紹介されていた架台の仕様がどうなっているかは知りませんが、少なくとも私の架台には「セミオート」と「フルオート」の二種類のモードがあり、フルオート撮影中に一時停止(ポーズ)させることもできます。

 カメラのモータードライブモードにも、また自動小銃にも同じ概念があります。一度スイッチを押したらメモリが無くなるまで撮影を続けるカメラとか、または弾が無くなるまで打ち続ける自動小銃なんて「バカな」ものはこの世に存在しません。

 機械を自動化する際には、常に手動でできたことが全てできるように設計するもんなんです。


> 重い方が“外乱(風による振動など)の影響”をモロに受けます。非常にシンドイです。手持ちではなくアルミ角材による3m程の撮影でもそうです。出来る限り軽いに越したことは有りません。
 
 「重さ」と「大きさや重心位置」を混同しているんじゃないですかね。確かに大きくて重心位置が高い機材は持ちにくくて困りますが(もちろん風の影響も強く受ける)、小さく重心位置を低く保てるなら、重い機材の方が当然安定します。

 さらに、裏技としてジャイロスタビライザーを入れればより安定します。ジャイロも基本的には「重さ(慣性力)」を利用した装置です。

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