WWP "Border" - 「一条戻橋」の裏話
人のばっかり話ても仕方ないので、自分の作品「Can You See Strong Ghosts in This VR?」裏話を。
最初にビックリしたのが、今回の「Border」のトップページにある「randam panorama」って実はランダムでも何でもないんですが、
その一番最初が、何とボクの作品なんですよ!QTVR掲示板「Japanos」で教えてもらったんですが、見たときに本当にビックリしました。いやぁ、嬉しいです、光栄です、恐縮してしまいます。でもこれを励みに、これからもがんばりたいと思います。
さてホンマの裏話です。マヂで怖い思いしましたから、今回は!
京都で境界線といえば、最初考えたのは、秀吉が築いた「御土居」。今では北野天満宮の西側や京都御苑の東側に若干残っているだけとなりましたが(厳密には京都で9カ所残っています)、これを撮ってはみたものの、作品としてぜんぜん面白くなかったんですよ!
泣きそうになりながら、他に良いアイデアが無いか悩んでいたところ、ボクの友人がヒトコト、「二宮サン、京都で境界っちゅ〜たら、あの世とこの世の境目が、ありますやん!近所ですやん!」とのお言葉が。そうです、その場所が今回の撮影スポットとなった「一条戻橋」です。
映画「陰陽師」で有名になった安倍晴明がその戻橋の橋の下に式神を飼っていたとか、橋を渡った死人が息を吹き返したとか、様々な逸話が残る、京都でも将軍塚と並ぶスーパーメジャーな“心霊スポット”です。ボク自身もほぼ毎日町中に出るときは通りますが、本当に気味悪いとこなんですよ、ココ。なんで撮影なんて出来るんかいな、なんて思っていましたが...。
一条戻橋についての詳しいエピソードは、「So-net blog:京都の達人:一条戻橋」「一条戻橋 - Wikipedia」「清明神社」などを参考にしてくださいませ。
いざ撮影となった時、最初に考えたのは「退魔」。神社で清めた塩と水を頂戴し、さらに万能退魔経である「般若心経」のMP3をネットで落として、いざ橋の下へ。最初にすることは、撮影スポットを素早く決めて清めた水を撒き、三脚をたててその四方に盛り塩をして結界を作り、さらに先ほどの般若心経MP3を延々流して撮影開始。普段となんだか違う重い雰囲気の中で撮影は順調に終わり、最後に再度般若心経を流して帰路につく...と思ったけど、厄落としも兼ねて清明神社も撮ってきました。
こんな感じだったんですが、やっぱし慎重にいったおかげか、何のトラブルもなく撮影データは出来上がっていて(途中何枚か撮った筈の写真が真っ黒になっているのは・・・やっぱり?)、スティッチ行程がうまくいけば、サクっと上げようと思ってルンルン気分で作っていったはイイものの、やっぱりどこか歪んでる。いつもこんなに歪まないのに。地場?空気?軸?なんやろう?水平が出てるようで出てないし、色もPhotoshopで加工すればするほど“いびつな色”に仕上がっていくし...。
なので、逆に全く手を加えない、ソフト任せの全自動スティッチで仕上げることにしました。
賛否両論あると思いますが、どうぞ叱らないでください、責めないでください・・・だって、マジで作ったら、何が出てくるは、わからへんねんもん(号泣)
...って言いながら、いつかはちゃんと仕上げたいと思ってます。その時にはちゃんと公開しますから、覚悟しててくださいませ!
| the World Wide Panorama | 一条戻橋 | 安倍晴明 |
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ども、タカギです。
WWPのほうにはキャプションがなかったンでどんな想いが込められていたのかが分かりにくかったンですが、なるほどそういう背景だったわけですね。
それにしても、こうした日本的なお題の解釈ってちゃんと伝わるのかどーかというのが、思い悩むところです(もちろん今回の自分の作品も含めて...)。
>タカギさん江
知らない人でも「あ、境界線がある」みたいな構図は、今回のテーマでとても大事な表現だと感じました。そういう意味では、あの画質の悪さや色調の渋さも手伝ってちょっとした恐怖感が出ていて、タイトルを見ただけで理解してもらえたかな、とは思っています。
深い部分をキャプションで説明しなければならないのは、殊“英語に尋常ならざるコンプレックスを持つ”日本人にとっては、高いハードルでしょう...実際、ボクがそうですし。「安倍晴明」だとか「式神」なんて、その説明するだけで大変で...ど〜しましょ!
にのみやさん
私はこの作品をみて、VRも京都も日本の歴史も改めて好きになりましたよ。
私は普段かなりの恐がりなんですが、歴史上の人物の墓なんかだと夢中になって夜でも写真撮ったり出来ます。(ばちあたり)
京都東山の霊山には幕末の志士の墓が多数ありますが、気が付くとすっかり日も暮れた真っ暗闇の中、墓石を一つ一つ丹念に見て歩く自分がいました。(今思い返すとゾワッとします)
それは歴史のもつロマンがどうしようもなく私を駆り立てるのですが、一条戻橋もその歴史や生い立ちを知って、単なるホラーチックなスポットには感じなくなりました。
こういう場所が人々の生活の中に必要とされた日本人の暮らしというものに、感慨を覚えます。
戦時中、戦争に行く兵隊がわざわざこの橋を渡って、生きて戻ってくる事を願ったんだそうですね。
そういう切ない人々の願いを感じます。
また、ただの写真では、この霊気漂う雰囲気がでないんですよ。
この場所、VR、そしてこの色合い!
私にとって絶妙で最高のBorderです。
清めの塩どころか清めの水と般若心経MP3までとは!!
ホント降参です。
>Masterさん江
大変お褒め頂き恐縮です。京都は歴史マニアにはたまらない土地ですので、至る所に魅惑スポットがありますが、ホンマ、陰陽師ブームでこの辺りはキレイに整備されてしまって...(清明神社なんて東京資本でキレイになりすぎて、地元密着にならなくなって困ってます)。
でもこの一条戻橋の周辺だけは、やっぱり手を付けられない“何か”が存在するのでしょうね、未だに怪しさを醸し出しています。まさにこのムービーそのものです。ウチの嫁はんにも「よぅそんなとこ、降りてったなぁ」って言われてしまいました(そら、誰かてそう言うわナ)。
ちなみに、京都は歴史的にも戦乱が絶えなかったこともあって、そこいらじゅうに地爆霊や浮遊霊が跋扈してます。なのでちょっとヤバめなとこに行く場合は除霊や退魔は必須なのですが、京都の人はあんまし無頓着なようです。
ボクは“たまたま”或る方に教わったので、ちょこっとだけ出来るのですヨ・・・でないと、怖くてこんな撮影できませんって!(爆
いつか上洛される時には、ぜひ一声かけてくださいね。いろんなとこ、案内できると思いますよ。
タカギッす。
いやー京都は深いですねぇ。一条戻橋のことを何も知らなかったので、その後イロイロ斜め読みしてみたらすごいのなんの(笑)。よくご無事で戻られました....。