ノーダルポイントの見つけ方
円筒パノラマQTVR(Cylinderical QTVR Panorama Movie)だと割と大雑把で済む撮影も、CubicVR用撮影の時には厳密さが要求される撮影・・・何が一番大切かと言えばそれは「ノーダルポイント」!ノーダルポイントとはレンズ内の焦点中心のことです。これを探し出してカメラマウントの回転中心軸と一致させると、上下左右に撮影してもブレることのない中心から撮影することが出来るので、写真のステッチの際の微調整作業を限りなく減らす事が出来ます。但しこのノーダルポイントは、各カメラ/レンズによって変わりますので、撮影者各自で設定する必要があります。
「360Precision」のように最初からノーダルポイントの設定も出来上がっているカメラ/レンズ固定のマウントならいざ知らず、殆どのQTVRマウントは自分で調べなければなりません。では、どのような方法があるのでしょうか?オンライン上で紹介されている代表的な方法を見てみましょう。
基本的には、次のような作業になります。
カメラの装着は、左右位置に関しては最初から厳密に合わせ、前後の位置は“ある程度”の見当で合わせてカメラを装着して下さい。パノラママウントの隣同士のステップ(20°〜 90°)で撮影してみて、その中の被写体の位置にズレが無いか調べてみて、その結果で前後位置を微調整するのが一連の作業です。
最初はかなりズレていると思いますので、カメラ位置を前後して何回も調整して撮り直してみて下さい。被写体の位置がズレない場所が間違いなく1点あります。そこがノーダルポイントとマウントの回転軸が合った場所です。そこの場所に印を付けておけば、いつも変わらない綺麗なQTVR撮影ができます。
一番手っ取り早いのは、適当に撮影して、その場にある被写体によって調べる方法です。
■ How to Find Your Camera's Nodal Point (Kaidan)
http://www.kaidan.com/nodalpoint.html
■ Using a panoramic head (Panoguide)
http://www.panoguide.com/howto/panoramas/setup_panohead.jsp
もっと厳密に調べ上げる場合には、QTVR業界では以前から知られている、乾電池2コを用意した調整方法があります。
■ Nodal Point (360Texas.com)
http://360texas.com/tips/nodalpts.htm
この調整方法を実践してそのレポートを出してくれているのは、「稲城パノラマビュー」でこのブログでもお馴染みの横谷恵二氏のブログ「PANORAMA REview」です。
■ PANORAMA REview: ノーダルポイントって何だ?
http://www.inagi-view.com/cgi/mt/archives/2005/05/n_point.html
更には、金網を使った調整方法を提案しているサイトもあります。こちらもQTVR業界ではかなり知られた方法です。
■ OUTLINE Graphic Designers - La Grille / The grid
http://www.outline.be/quicktime/tuto/
QTVRにとって一番苦手な格子状の被写体に対して、ノーダルポイントの調整の時点から取り組んでみようという方法で、面倒だとは思いますが、かなり詳細に調整することができるので、恐らく一番正確に知る事が出来ると思います。
PDFファイルのマニュアルになっているので、ダウンロードしてじっくり読んでみる事をお薦めします。
そして最後に、日本独自の方法から。
誰かがやるだろうとは思っていましたが、実際に実行している方が居るとは!建築現場でよく使われる、垂直・水平レーザー墨出し器を使う方法でした。それを独自に改良して発表している方が居ました。神戸を中心に精力的な活動を行っているQTVR愛好家・山道正男氏のウェブサイト「来る来る神戸」で、細かい設定が紹介されています。
■ 私のQTVRの制作手順 (来る来る神戸)
http://yamamichi.no-ip.com/etc/undai/undai.html
厳密さで言えば、乾電池と金網のちょうど中間と言ったところでしょうか?写真の多さもあって、とても分かりやすい解説になっています。
QTVRパノラマの制作を始めるにあたってまず最初に行う準備ですので、上記サイトを参考に、面倒がらずに調整してみましょう!
これをする/しないが、後々の写真のステッチに大きく響きますよ!
PangeaVR free ★★★★★ |
PangeaVR Pro ¥2,300- ★★★★★ |
Cube World free ★★★★ |
Panorama ¥1,200- ★★ |
Pano ¥350- ★★★ |
PanoLabo free ★★★★★ |
PanoLabo Pro ¥600- ★★★★ |
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: ノーダルポイントの見つけ方
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://pencil-jp.net/mt/mt-tb.cgi/233

Thanks for the links ! ;-)
Alain Hamblenne
はじめまして。ここ数日ノーダルポイントについて調べており貴サイトにたどり着きました。単純な疑問なのですが一眼レフの場合、カメラ+レンズの組み合わせごと、コンパクトカメラの場合、そのカメラごとにノーダルポイントは決まっているものだと思うのですがメーカー側に情報はないものなのでしょうか?的外れの質問でありましたらお許しください。
>伊藤様
ようこそおいで下さいました(笑
まず基本的な情報として。
ノーダルポイントは基本的にレンズ情報です。一眼レフカメラであっても、装着されるカメラには依存しません。情報としてはレンズ前端からの距離の数値となります。このポイントをカメラマウントの回転中心に合わせることにより、写真接合を容易に行うことが出来ます。
さて件の問題ですが、カメラメーカー&レンズメーカー共に「ノーダルポイント」の公開をしているところは皆無です。通常使用においては全く必要ない情報ですしね。今後もっとパノラマ撮影がメジャーになれば、通常のスペックシートに載る可能性もあるかもしれませんが、現状ではもっと先の話のような気もします(苦笑)。
本ブログの別エントリーで、SIGMAのノーダルポイントリストがネット上で公開されていることを書きました。
■Nodal Point & Pupil Point Table for SIGMA Lens
http://pencil-jp.net/weblog/archives/2006/04/nodal_point_pupil_point_table.html
こんなのは例外中の例外だと思います(どうやら公式にリリースされているものでもなさそうですし)。
但し、ノーダルポイントが全く利用のない情報かというとそうではありません。技術的にはレンズ特性の基本データですので、メーカーには当然あります。従ってメーカーに直接問い合わせるということで、情報を入手することは出来る様です...ボク自身は試してませんが。
QTVR用撮影のための必須レンズというのが幾つか有りますが、これらのレンズについてはいつかメーカーに直接問い合わせてみて、リストを作ってみたいと思います(いつになるかは分かりませんけれど、気長にお待ち下さいませ)。
伊藤様も、もしよろしければ、ご自身の所有機材(レンズ)のノーダルポイントについて、メーカー情報が入手できましたら、ぜひご提供いただけましたら幸いです。
今後とも、宜敷くお願い申し上げます。
CANON製EF24-105mm F4L IS USM レンズのノーダルポイントを御存知ならば御教え頂けないでしょうか?
リコーのGR-Dのノーダルポイントをリコーのお客様相談センターに問い合わせましたところ「誠に申しわけございませんが、通常の撮影では必要とされていないため、公開させていただいておりません。」との回答を頂きました。当方の質問としては「パノラマ撮影を行っています。パノラマ撮影時に回転の中心とする点を求めるためにGRDノーダルポイントが必要です。正確な回転ができると精度の高いパノラマ撮影ができますのでできるだけ正確な数値が欲しくメーカーにお尋ねします。宜しくお願いします。」という極めてユーザーとして通常の欲求のものだったと思っているのですが・・・・通常の撮影では必要とされないということでしたので、即刻通常の撮影の定義を再度お尋ねしています。また回答があればお知らせします。
ご返事が遅くなり、申し訳有りません。
>石井さん江
えーっと...最近このブログで投稿したエントリーをお読みいただけましたでしょうか。Canonのサポセンに直接ノーダルポイントを教えてもらおうと伺ったところ、「通常の撮影では必要とされていない為、公開できる数値をご用意しておりません。」という回答が返ってきました。
ですので、基本的にはご自身で調べていただくしかありません。申し訳有りませんがご了承下さいませ。
なお、ノーダルポイントの見つけ方は、このエントリーに載っているサイトを参照してください。みなさんこれらのどれかで探してるみたいです...し、ボクも同様です。
どうぞおきばりやす(笑)。
>伊藤さん江
GR-Dでパノラマですか!(爆
かなりムチャな使い方かもしれませんねぇ...広角28mm相当でしたっけ。円筒パノなら使えるかもしれませんが、CubicVRにはチとキツイかもしれませんね(苦笑)。
円筒パノは基本的にはノーダルポイントを考えずに撮影してもぜんぜん問題なくスティッチできるので、さすがにノーダルポイントは回答データとしては持ってないかもしれませんね(レンズ特性情報として持っているかもしれませんが、探し出すのって意外と大変なのかもしれませんね)。続編、お待ちしております。