washingtonpost.com | Camera Works

 今回は趣向を変えて、ジャーナリズムとしてのパノラマ写真を考えてみました。

 今年の晩夏にアメリカ南部を突然襲ったハリケーン「カトリーナ」の猛威は、様々なメディアを通じてここ日本でも目にしてきました。
 ジャーナリズムの先進国であるアメリカでは日本よりも遥かに膨大な情報量が流通しますが、その中でもかなり特殊な部類の写真が、今回の報道ではかなりクローズアップされました。

 それがワシントンポストのウェブサイトの目玉コンテンツ「CAMERA・WORKS」で公開された、Flashを使った360°全周パノラマムービーによる、カトリーナの被害状況アーカイブでした。
 

washingtonpost.com | Camera Works
http://www.washingtonpost.com/wp-srv/flash/photo/nation/2005-08-30_pano/index_frames.htm?startat=1&indexFile=test_2005-08-30_pano

 撮影はワシントンポストのカメラマン・John W. Poole氏。そしてパノラマ・オーサリングは、有名QTVRオーサリングソフト「PTMac」をリリースするKekus Digital社のKevin Kratzke氏が担当しています(WorldWidePanoramaでもお馴染みですね)。
 勿論、QuicktimeVRがベースになっていますので、QTVRコンテンツが先にあったります。
http://www.washingtonpost.com/wp-srv/photo/katrinapanos/index.htm

 このようにジャーナリズムとしてのパノラマムービーを眺めてみると、その圧倒的な情報量はTVよりも多く、むしろ映画を見ているような感覚を覚えます。
 パノラマムービーがフルスクリーン化(又はフルスクリーンに近い解像度)に達した時、ムービーが持つ臨場感が初めて“Virtual(仮想的な)”感覚に近くなるのではないかとボク自身は感じていましたが、まさにそれが具現化されたコンテンツだと思いました。

 これほど生々しいパノラマムービーは滅多に出会えないでしょう。それは最前線のジャーナリストがキャッチした臨場感を基にした作品だからなのでしょうが、それを100%以上の表現を持つメディアとして、パノラマムービーが担う役割の方向性が垣間見えるコンテンツでもありました。

 今後のQTVRを始めパノラマムービーの行く末を指し示す、ひとつの大きな試金石のようなコンテンツだとボク自身は感じました。皆さんは、どうお考えでしょうか?

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