published by Akila Ninomiya (design studio "PENCIL")
4月はボクの対外活動がとっても忙しく、ブログもポッドキャストもかなり滞ってしまいました。
そしていつの間にか5月。今月はGW中に執筆も溜められるので、巧くやり繰りしながら、きちんと定期更新していきます。ご期待くださいね!
で、その第一弾は、一昨日4月29日から大阪のなんばパークスにあるプラスチックブロックのストラクタブルトイ「CARPENTER BLOCK」を世界に発信する「SOZ」大阪旗艦店で開催されているiPhoneアプリの写真展「マルチタッチな写真たち ー iPhone+写真アプリ=∞」です。
プロデュースは、「QTVR Diary -OFFLINE-」で何度もゲストスピーカーに登壇いただき、ボク自身本当にお世話になっている、テクノロジーライターの大谷和利さんと、カメラ系iPhoneアプリの中で異彩を放つ「ColorTaste」や「DXP」の作者でもあるタンデムシステムズの社長の橋本雄さん。
基本的には、橋本さんの作ったiPhoneアプリを使って作品を投稿する、というレギュレーションはあるものの、基本的にはiPhoneで撮った写真を様々なiPhoneアプリで加工しても良いよ、ということらしい。
今までのカメラの機能といえば、ひたすら「撮る」ことに専念し、その後の加工までは面倒見てないのが事実(例外的にパノラマ合成機能やステレオ機能なんかは出て来てはいるけれども)。iPhoneは一歩そこを踏み出して、撮ったあとの加工するためのツールが大量に用意されていて、様々な組み合わせで作る側が自由な感覚で、写真を"作る"ことが出来るのは、まさにiPhoneの大きな利点だと言えるでしょう。
また1600×1200ピクセルという、巷に出回っているデジタルカメラからするとかなり低い解像度のiPhoneのカメラ機能を逆手に取って、トイカメラ風の加工や変換をすることによって、低解像度ならではのザラつき感を楽しむことに成功したのは、人間の「制限の妙」なんでしょうね。限定されると創意工夫で何とかしちゃうし、その中で創造性が育まれるので、より面白いものが生み出されるものです。
ボクも末席ながら、この展覧会に参加させていただきました。
いやぁ、楽しかったぁ。ホント。
でも、基本的には皆さん「写真」が好きみたいですね。
ボクみたいに「画像を作る」ことが好きな人を余り見受けなかったので、ボクの作品がもう浮く浮く!(笑
でも、この異質な作品があったことで、作風の幅がかなり広がったようで、その辺を評価いただけたのは、ちょっと嬉しかったかも。ちなみに、ボクの作品は、KAKUYO/イザワオプトの魚眼コンバージョンレンズ「KSW-4」で撮った円周魚眼写真の多重露光写真と、八重桜の花をパノラマの為に10枚撮っておいてPanoLabで先に繋げたモノを見本とし、その10枚1組の1枚1枚に「ColorTaste」で加工してPogoで出力した写真を手作業でパノラマフォトコラージュにした作品を作りました。
明後日まで開催してますので、ぜひ見に行ってみて下さい。
15:00からはギャラリートークも開催されましたが、土日もするのかなぁ?
ぜひ行ってみて下さいね!
ところで、今回のイベントでは、ボクにとって2つの「オマケ」がありました。
ひとつは、iPhone関係の繋がりがまた一つ出来たこと。
3月〜4月のパノラマ系iPhoneアプリの連載で様々なiPhone系ブログの方々と知り合いになれたんですが、そんな中のお一人に「iPhone & SmartPhoneチャンネル」があります。ゲーム会社株式会社CRI・ミドルウェアがiPhone用ミドルウェアの開発もし始めたことが発端になり、iPhoneやスマートフォン関係の情報ブログをされているそうなんですが、主に執筆している幅 朝徳さんとTwitterを通じて知り合うことが出来、この展覧会の取材に関して大谷・橋本両氏を紹介させていただいた次第です。
このQTVRの撮影後、両氏へのインタビューがあったのですが、ボクも同席させていただき、非常に興味深いお話を聞かせて頂きました。もうオフレコてんこ盛りで、こので話せないのが辛いほど!そのインタビュー内容は、ブログの方で後日ご覧頂けると思いますので、しばしお待ちを。楽しみにしてますね!>幅さん
展覧会の模様は、一足先にこのブログでも紹介されていたので、リンクを貼っておきます。
ご覧になってみて下さい。
■ iPhone & SmartPhoneチャンネル - フォトレポート:写真展「マルチタッチな写真たち」
http://ch.cri-mw.co.jp/iphone/53337.html
そしてもうひとつは、SOZの存在です。
東大阪の町工場から生まれた情操教育の為のプラスチックのおもちゃ「カーペンターブロック」。
やもすると中国でコピーされ、質は悪いが格安でやられてしまうと、太刀打ちできないような代物だったものを、『デザイン』という鎧をまとい、世界のアートシーンを席巻するが如く活動し、その地位やステイタスの向上に尽力しつつ、それでも『大阪から発信する』ことに執着し続ける、代表取締役の富永さんのスピリッツには、ただただ脱帽するばかり。本当にかっこいい生き方をされているなぁと思いましたし、応援できることがあれば、何でも協力してみたいなぁと思った程です。今回のこのQTVRの他にも、あと幾つか撮っています。それはSOZさんに提供しようと思うので、もしかしたらオフィシャルサイトでご覧頂けることになるかも、ですよ!ちょっぴり期待していて下さい。
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写真展
「マルチタッチな写真たち ー iPhone+写真アプリ=∞」
会場:大阪:なんばパークス3F SOZ大阪旗艦店
(http://www.soz.jp/)
会期:4月29日(水)から5月3日(日)
プロデュース:大谷和利、橋本 雄
参加作家:
Cana、FRN、Kenclip、kuchibiruDARK、
minatoon®、MIKI7500、popopopo、
runayar、talk-suki、大谷和利、
とら、二宮 章、橋本 雄、幅 朝徳、林檎
(ABC&五十音順)15名
協力:SOZ、ZINK Imaging、パワーサポート
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